2021.6.13

森の先住民たち

森の先住民たち

農家は、自然相手の仕事と言われますが
その「自然」の中には、キャベツより古くから
この地に生息していた先住民たちも含まれます。

嬬恋には多くの野生動物がいますが
中でもキャベツに悪さをするのは
クマ、カモシカ、ニホンジカ、イノシシ、ネズミ、ウサギ。

クマは食害は少ないものの、
ノッシノッシと、畑の中を歩き回るので、
キャベツに傷がついて商品にはなりません。

イノシシは、畑で大運動会をするので、
被害の範囲が大きいです。

頭数ではシカが一番多く、被害も甚大。
1個をまるまる食べ切ってくれれば
お腹もいっぱいになるでしょうに、
キャベツの頭の柔らかいところを
つまみ食いして歩くので
何個も食べないと満足してくれません。
(畑の3分の2をやられた…なんてことも)

苗の時なら、まだ植え直しがききますが
玉になってから食べられれば、泣き寝入り。

農家は、この先住民に遠慮いただくために
畑を電気の柵で囲ったり

動物が嫌がりそうな、キラキラしたテープをたなびかせたり

センサーで作動する、音のする機械を設置したり
(虎の唸り声、犬の吠える声、爆竹音、パトカーのサイレンなど
 考えつく限りの脅かし音が変わるがわる出てきます)

ネットや、テープで畑を囲ったり

ラジオをかけっぱなしにしたり

人間と動物の住むエリアを分けるために
村中に柵をはり巡らせたり
(人間が柵の中で暮らしています)

動物の足が落ちて渡れない大きな穴のあいた金網を道路に設置したり。

「狼の小便」なんていう、忌避臭のする液体をぶら下げたこともあったなあ。

それと、我が家では、ばあちゃん直伝。
ウサギにはコレが効くという、肥料袋のかかし!

どうやら、これは本当に効いているらしい…

そうそう。
余談ですが、嬬恋に生息するカモシカと、ニホンジカ。
カモシカは、ウシ科で、シカではありません。
日本固有種のため、特別天然記念物に指定されていて
捕獲することができません。

一方、ニホンジカは、いわゆるバンビ。
オスには、立派なツノがあります。

そんな、こんなで
人間と先住民たちとのあくなき知恵比べは
コレからも続きます。

Archive